国際拳道学連盟
空手文化の歴史とその将来像



国際拳道学連盟

拳道学とは

 国際拳道学連盟は、拳道学創始者である大西栄三先生により創始された団体で、その前身である「幸栄館空手道」から数えると50年近い歴史を持っております。拳道学とは、空手を文化として捉えた上で、伝統的な空手を原点におき、それを現代社会に適した学問として再構築した文化です。拳道学は、拳道学という文化を通して、これからの社会に必要たる人を育成することを目的としています。

 この目的のため、拳道学では、伝統的な空手に下記の改革を行いました。

  1. 空手・拳を歴史的反省により、科学的で平和を重んじる思想に即した文化へと改革
  2. 世界最初の安全防具発明により、技を実際に身体で会得し、以前の空想的な技を改革

その結果、技術面に関しては、多くの合理的な技術が付加されました。理論面に関しては、真に教養と品位のある文武兼備の知識人の育成のため、教育学・心理学・倫理学・体育学・歴史学・社会学・保健医学等を取り入れ学問として形成、体系づけました。

拳道学の指導内容

その1.体験学習と研究

 拳道学の会員は、武術を科学的視点から再構築した理論と技術の習得、さらなる研究を行っています。ここで学び、研究する理論とは哲学であり、これからの時代を築いていく人とはどうあるべきかを拳道学の活動を通して体験しながら学んでいきます。技術を習得し研究することを通して、物事を学ぶこと、自ら問題を発見し、それを乗り越える創造力を身につけます。

その2.科学的に考えられた技術

 拳道学の技術は、兵法理論に則って考えられたもので、安全防具を着用しての試合を通して実証されたものです。また、身体に無理がかからないように保健面も視野に入れています。そのため、体力や年齢に応じた技術の習得が可能です。さらにこれらの技術を発展させるための研究も行います。

その3.安全防具を着用しての試合

 技術を科学的に考えるためには実験としての試合がどうしても必要です。そのため、十分に安全性を確保した安全防具を着用した試合を行います。しかし、安全防具を着用していても、相手を「思いやる心」がなければ単なる「果たし合い」になってしまいます。実はここにこそ拳道学のもう一つの重要な要素があるのです。拳道学では、理論である哲学の中心をなす「相手を思いやる心」を、この試合を通して単なる言葉としてではなく、実体験として習得していきます。

その4.伝統技術の保存と歴史研究

 空手を文化として捉えると、その形成史を知ることが必要となります。拳道学では、沖縄で伝承されてきた空手の技術、ならびに、その源流である拳の技術、当時の考え方や歴史などの空手の文化の全体像も包括的に学びます。

「空手」空手形成当時(約百年前)の全ての技。即ち、糸洲安恒・東恩納寛量の技を保存し、指導
「拳」約4500年前からの技術や思想の変遷と合わせ、ボクシング・パンクラチオン等との比較を含む歴史的な実技を指導

入会案内

主な支部

 首都圏を中心に多数。

体験入会

 入会希望者は、あらかじめメールで連絡の上、希望の支部及び研究場で十分に見学し、一ヶ月体験入会(無料)し、内容と指導を考慮して入会を決めてください。

入会費用・会費

 国際拳道学連盟本部までお問い合わせください。

仮入会許可

 年令・性別・国籍は問いません。しかし、武術は暴力に関わりやすいので、人としての倫理を誤れば社会の害になりますので、下記の該当者の入会はお断りいたします。

暴力関係者及び闘争を好む者
宗教家・迷信家・詐欺師・金銭奴
過度の利己主義者
学問的な言動ができない者
人間的進歩が見られない者

手続き

 入会申込書(メールにてお問い合わせください)を良く読んで記入し、入会費を添えて、希望支部及び研究場に提出してください。各支部及び研究場では審査の上、仮入会を許可します。(不許可の場合は入会金をお返しいたします。)

入会許可

 仮入会後二ヶ月以上をへて、指導資格者から正式会員として認められた人に本部より正式会員としての会員証を発行いたします。

練習着

 拳道学専門のものを使用。価格は見学時にお問い合わせ下さい。

安全防具

 防具は拳道学専用のものです。正式入会後、継続が見込める会員にのみ販売いたします。価格は見学時にお問い合わせ下さい。

その他

○練習着および安全防具は会員以外に販売しません。
○他の空手団体の級・段位は、拳道学の級・段位として認めません。これは学ぶべき事柄がまったく異なるためです。

問い合わせ:

国際拳道学連盟本部

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